【後編】自主練をする奴が好き、今は毎日が試合! obi-Hostel代表 高野由之さん

東京・中央区日本橋横山町。このエリアに、2017年4月「obi HOSTEL & CAFE BAR」がオープンしました。

 

和モダンで雰囲気の良い空間に、2段ベッド計70名分を有した充実の設備。馬喰町駅・馬喰横山駅・東日本橋駅に隣接し、羽田空港・成田空港にも直結するアクセスの良さも魅力です。

モラルテックスのインタビュー企画「ボクらの街のコト」の第1回は、当社とも関係の深い「obi HOSTEL & CAFE BAR」の代表である高野由之さん。

 

前編に続いて、ホステルをオープンしてからの今とこれからを語って頂いた、インタビュー後編です。

■ホステル事業の今と、高野さんのこれからの理想像

ー今とこれからについて、お話を聞かせていただけますか?

事業を開始するにあたり、鳥山さんにお約束したことは、「収益目標の達成」と「地域活性化への寄与」でしたよね。

オープンして1年余り経ち、ようやく「収益目標の達成」の目処がたってきたかなと思っています。インバウンドについては、様々な外部要因の変化が起こっています。

これまでも、毎週、発起人を中心としたメンバーで現場で起きている問題点を検討し、対応策を決め、それに向かって改善を繰り返す体制をとってきました。まずは、安定して成果を出し続けたいと思います。

そして、その上で、まだあまり取り組めていない「地域活性化への寄与」も、具体策を1つずつ考え、取り組んでいきたいと思います。

ー経営に対する熱量を維持しているのは、どんなことが要因だと思いますか?

単純に面白いからだと思います。今まで自主練をしてきたことを、いよいよ試合(実戦)していると言うことかもしれません。試合に出ると、勝敗が数字で現れてくる。

支援してくれたり、協力してくれた方々には、毎月報告することにしているんですが、そこで次の試合に向けてどうするのかをいつも問われることになるんです。でも、その緊張感と責任感が今のエネルギー源かもしれません。

ー昨年秋、お父様の訃報をお聞きしてとても驚きました。そして、その後、地域経済活性化機構を退職され、今年の4月からホステル事業の代表に就任されたのは、どんなお考えからだったんでしょうか?

父は設計士でしたので、obi HOSTELに何度も足を運んでくれました。実は、1階の木材を縦に走らせる天井のデザインは、父のアイデアなんです。そうすると、奥行きの細長い建物がキレイに見える、と教えてくれました。

父は以前から、モロッコの世界遺産「アイット・ベン・ハドゥの集落」に行きたいと話していて、ちょうどそういう機会に恵まれたんです。昨年の秋、母と妹も一緒にモロッコに行っていたのですが、父だけ延長滞在して、その世界遺産を見に行くことになりました。その後、父が急逝したとの知らせを受けたんです。

モロッコ政府からも、外務省からもほとんど情報をもらえなかったので、宿泊履歴を追いかけて、片っ端から調べて電話をして、父の足取りを聞いてみました。すると、ムハンマドさんという方が父の最期の1日を知っていたんです。

ムハンマドさんは、世界遺産の中になる築400年の古い家を14代先祖から守り抜いている人で、その家から見える満天の星空を世界の人にも見てもらいたい一心で民宿にしており、そこに父が宿泊していました。

父は世界遺産に着くと、街をスケッチして子どもたちに渡したり、ムハンマドさんと日本で300年の古民家再生して住んでいることを語り合ったそうです。ムハンマドさんは「あなたのお父さんとは1日しか話ができなかったけど、僕の大親友だよ」と話してくれ、とても嬉しい気持ちになりました。

本当の親友は、遊んだり旅行をしたり困ったときに助けたりするだけではなく、「志を共有できる人」なんだなと思いました。そしてそれは、過ごした時間や国籍は関係なく、自分自身がそういった志を捨てずに持っていれば世界中で親友ができるんだ、と父に教わりました。

生前はだめなところや欠点が人並み以上に多い父親でしたが、最期だけは完璧でしたね(笑)

ー本当に急なことで驚かれたと思いますが、お父様が夢を達成できていて、またムハンマドさんのような方との出会いもあって、本当によかったですね。

このような父との死別は、私の人生の決断のきっかけになりましたね。人生のキアチェンジのタイミングが人より少々早く来たかな、という感じで捉えていいます。

会社員ではできない、自分でオーナーシップを持って、裁量権と同じだけの責任を引き受ける。その覚悟をする時期がきたのだと自覚して、地域経済活性化機構を退職し、この事業の外部アドバイザー的な立ち位置から、実際に現場の代表になりました。まさに、自主練から試合に、の決断です。

そして、改めて、会社の将来ビジョンを掲げることにしました。

「ローカルを活かして、アート作品としてのリゾートを再生させる」

国内だけでなく、日本・海外という枠を超えて、その場所だけにしかない良さをアート作品にしたい。そして、リゾートとして再生させる。アートと経営を一体化させていきたいという、理想を持っています。

自分たちの経営するリゾートが世界中にあり、どこも地元に根付いていて、それでいて居心地がいい。そんな場所を1つずつ作っていきたいと思っています。

それでも、すべてのはじまり、オリジンはこのobi HOSTELのある、この場所だと思っています。このobiを立ち上げた他のメンバーや鳥山さんたちと、10年後に世界のどこかわかりませんが自分の作ったホテルでお酒飲みながら過ごせる日を夢見ています。引き続き、一緒に頑張ってきましょう。

 

ーこちらこそ、よろしくお願いします。心強い味方だと思っていましたが、お父様の魂ものりうつっているから、最近頼もしさが増しているんですね!

 

■オビホステルの居心地の良さ

ー最後になりますが、obiさんって、なんか居心地の良いですよね。どんな工夫やスタッフ教育をされているんですか?

教育は特にしていません(笑)スタッフそれぞれの個性を活かすために、接客ルールも特にありません。そのために「ゲストに喜んでもらう」という根本的な姿勢だけはスタッフに持ってもらっているので、あとは自由です。私も働いているとき、自由が好きでしたから。

 

ーランチが盛況と聞きましたが、どんなメニューがあるんですか?

名物メニュー2品と季節メニュー2品の4品をそろえております。名物メニューは「ルーロー飯」と「ガパオライス」、季節メニューは、今は冷やしすだちうどんと焼きチーズカレーです。

ランチは、「手抜きをせずおいしいものを出す」「魅力的な看板にする」というベーシックなことをしっかりやれば、お客様がしっかり増えてくるので、ランチがカフェ&バーの魅力のバロメーターですね。

 

ー定期的にイベントもされていますが、どんな思いで開催しているんですか?

とにかく「おもしろいことをやろう」という感じで、毎回コンセプトとかがあるわけではありません。なのでDJイベントをしたり、多国籍料理イベントをしたり、とにかくおもしろいことをやって多くの方に参加、楽しんでもらうことを心掛けています。

ー毎回のイベントも、回を重ねるごとに盛り上がってますよね。私の経営するモラルテックスや日東タオル、家族ぐるみでのお付き合いまで、この地域との関係もますます深くなっていきそうです。

今年5月、モラルテックスで主催された「しましま日和」では、地域12店舗の方々と一緒にイベントができて、とても楽しかったです。そういう地域を繋ぐ役割は、鳥山さんならでは!ですよね。まだまだ、お互いに発展途上ですが、協力していきましょう。

また、ホステルを運営するようになってから、タオルの見方も変わりました。リネンで大量のタオルを利用するようになると、商品によって品質・耐久性・風合いなどがまるで違うんだってことを実感するんですよ。

そこでも、タオル専門の鳥山さんと一緒なことは、メリットになってますね。貸出用のタオルは、日東タオルから購入させて頂いていますし。収益目標をしっかり達成して、来春の2周年記念には、モラルテックスさんのオリジナルタオルを記念品で配れるように頑張ります!!

 

ーありがとうございます。僕らのタオルを、高野さんがこれから展開するホテルやリゾートで使ってもらえるように、僕らも負けずに頑張ります。また、発起人メンバーや弟で、未来を語る会をしましょう。今回は、長時間のインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。

こちらこそ、今回のインタビューで自分の半生を振り返る機会になりました。今では、すっかり家族ぐるみでのお付き合いになり、嬉しい限りです。何年後かには、自分たちの運営するモロッコのリゾートを一緒に旅しましょう!本日は、本当にありがとうございました!

 

***

僕らの街のコトでは、モラルテックス・ラボのあるエリアに志を持った方々にインタビューをしながら、街をご紹介していこうと思います。

次回の記事もお楽しみに!

 

*今回インタビューしたお相手:

高野由之さん

1984年、千葉県生まれ

京都大学卒業後、経営コンサルティング会社、政府系ファンドを経て、obi HOSTELを運営する「株式会社catalyst」の代表取締役に就任。世界にある歴史的な建築物や街並み、美しい自然を活かしたホテルをプロデュースすることを目指して活動中。趣味は釣りと旅行。特技は格闘技(キックボクシング)で、毎年パタヤにムエタイ合宿にも参加。独身・彼女募集中だそうです♪

今回取材した「obi HOSTEL & CAFE BAR」の情報はコチラから

↓↓↓

https://www.obi-hostel.com

 

取材・記事執筆:

モラルテックス代表 鳥山貴弘

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