モラルテックスについて

モラルは「倫理、道徳」という意味です。テックスはテキスタイルの略で「繊維製品」の意味です。モラルのある繊維製品。ビジネスの世界では、少し硬すぎる言葉かもしれません。「モラルを大切にするのもいいけど、それより売れて利益が上がらなければ何もならない」という言葉も聞こえそうです。というより、現場のビジネスマンの実感ですね。

でも、私は起業にあたり、あえてモラルという言葉を選びました。モラルには「人生・社会に対する精神的態度」という意味もあります。起業時だからこそ、自分の人生、社会としっかり向かい合う真面目な態度が必要だと思ったからです。そうでなければ起業する意味はありません。青臭くても、理想を追求する、世界一のものづくりを目指す。モラルテックスには、そんな気持ちが込められています。

モラルテックスのタオル

私たちはタオルメーカーです。しかし、工場を持っているわけではありません。協力していただくメーカーに委託生産をお願いしています。

タオルで最も重要なのは原料となる原綿、綿花です。私たちは、タオルに最も適している原綿を追求し、カルフォルニア州のピマ綿にたどり着きました。実際に現地に出掛け、農家の人に会い、綿花畑を見てきました。そして、原綿を輸入し、それを国内の紡績で糸に加工します。タオルに適した、糸番手(太さ)、撚り(より)回数を検討し、試紡し、それらを検討しました。

次にその糸をタオルメーカーでタオルに織り上げるのですが、ここでも、地糸とパイル糸の番手(太さ)、織りの密度、タオルの大きさや形、耳の縫製仕様、ボーダー部分の組織等について検討し、いくつも試作を行い、そこからベストなものを選びました。また、製品の風合いを決める最終的な加工についても、いくつものサンプルを比較検討しました。

最後に決定したのは色です。ここでも、国内だけでなく、パリに集まる世界一流のタオルをリサーチし、色のコンセプトを立てて、ビーカー染めを行い、最終的に現在の色に決定しました。

モラルテックスのタオルは、現在の私たちができる最高の水準です。これは自信を持って言えます。しかし、これがゴールではありません。今後も日本の気候風土と日本人のライフスタイルに適したベストなタオルを作りたいと思いますし、世界で販売できるタオルにも挑戦したいと思います。

代表 鳥山貴弘のご挨拶

はじめまして。モラルテックス社長の鳥山貴弘です。私は大学卒業後、コンサルタント、高校教師を経て、4年前に実家であるタオル問屋に戻りました。

かつて、新年の仕事初めには年始回りをする習慣がありました。社長や役員が得意先や仕入れ先を回り年始の挨拶をするのですが、その時に欠かせないのが、のし紙をつけた白タオルでした。この習慣が日本全国に存在していた時には、タオル問屋は隆盛を極めたのですが、私が戻った時には、次第に年始回りという習慣がなくなりつつありました。これまでの商売の延長では生き残れません。

ではどうしたらいいか。事業縮小か、それとも新事業を始めるのか。新事業を始めるといっても、全く別の分野に参入するのは容易ではありません。それなら、これまで培ってきたノウハウやネットワークを活用した、世界一のタオルメーカーを目指そう。そう思って、設立したのがモラルテックスという会社です。

会社設立とともに、ブランディングとショップについて検討を始めました。様々なプロフェッショナル、専門家、技術者と話し合い、ここまで来ました。この作業は、厳しくも楽しいものでした。全員が妥協せず、徹底的に自分の意見を主張します。それをまとめて、方向を決め、実行していくのが私の仕事です。この仕事は今後も続きます。理想のタオルをみなさんに提供できるまで、頑張っていきたいと思います。

サスティナブルなタオルづくり

商品のポイントは、原料の良さを活かし、余計な加工をしないモノ作り。そして、サスティナブルであること。これは、私たちの会社もサスティナブルでいたいし、タオル工場もアメリカの綿花農家もサスティナブルでいて欲しいという思いがこもっています。そして、タオルそのものもサスティナブルであること。店頭で触った時に最高の状態を見せて、使った瞬間から劣化していく商品は、サスティナブルではありません。私たちは、使っていくと更に風合いが良くなるタオル、使い続けたくなるタオルを目指しています。

共奏の場としてのラボ

ショップは、ラグジュアリーなショールームを目指すのではなく、「ラボ(実験室)」をコンセプトにしました。実験室で世界中のタオルを比較し、実際に試すことができる場所。ですから、タオルや繊維、ライフスタイルに関するワークショップを開催していきたいと思っています。

ラボには、作り手も使い手も含めて、タオル好きに集まってほしいです。商品を並べるだけの店では、その機能は果たせません。ゆっくりとコーヒーを飲みながら、タオルを手にして話合える空間。ラボのイメージは、次第にカフェに近いものになっていました。そんなタイミングで、カフェを開きたいという人と出会いました。そして、共感し、一緒にラボを運営していただくことになりました。

ここまでで、皆さんにタオルをお披露目し、共奏の場を提供するための準備は整いました。これからが、夢に向かう私たちのスタートです。ぜひ、みなさんとご一緒したいので、共奏にご参加ください。お待ちしております。